「ロジコミBOOK」を手にして頂き、ありがとうございます。
この「ロジコミ開発センター」では、主に高校生向けに編集された「ロジコミBOOK」を中心にその開発情報とその効果検証の結果をお伝えします。
「ロジコミBook」の制作では、高校生にわかり易い形で編集することにおいて、ベネッセコーポレーションロジコミ編集チームと慶應義塾大学SFC 研究所プラットフォームデザインラボの間で
2007年から2 年間に及ぶ共同研究を推進しています。この「ロジコミBOOK」は、その共同研究成果の一部
です。
1.開発したロジコミBOOKの効果検証:2008年春
慶應義塾大学SFC研究所プラットフォームデザインラボ(研究担当者梅嶋真樹)主催で各地の高校生の協力を頂き、ロジコミBOOKを使ってくれた高校生がどのような評価をしてくれるかを検証しました。言わば、開発者である僕の「中間試験(笑)」を実施したのです。
ロジコミBOOKを使ってくれた高校生の評価をパソコンを用いて多変量解析しました。結果が出るまで開発者の僕はドキドキでしたが、高校生が非常に高い評価をくれました。同時に次の開発への目標を見つけることができました。
「ロジコミ」の開発プロセスの特色は、”新しいモノを創る”だけではなく、”創ったモノを評価する”というプロセスを創ることと同等に重要視しているところです。
検証においては、第一に「ロジコミBOOK」へ高い評価(=高い満足)を高校生から頂きました。第二にその評価がどのような要因で構成されているかなどを検証しました。

詳しい検証内容は、2008年度検証結果(ダウンロード可能)をご覧ください。
2.ロジコミBOOKを用いた教育法の開発:2008年秋
慶應義塾大学SFC研究所プラットフォームデザインラボ(研究担当者梅嶋真樹)が、三重県立津高校鈴木達哉先生にお願いして現時点でBESTと考える構成で高校生の持つコミュニケーション力を高める1日集中授業を2008年11月に三重県率津高校の高校3年生と共に行いました。
その名も「Supreme of Logical Communicating Skills 1.0〜論理的文章を書くための講座〜」。当日は、ロジコミBOOKを使った講義の他に、僕が開発を進めてきた論理的なコミュニケーション力証明ツールi.paで高校生の皆さんの現時点でのコミュニケーション力を証明、その後三重県立津高校鈴木達哉先生と一緒に難しいけれど面白い本を日本語Or英語、分野を問わず読解して自分の主張を創って行く授業も行いました。
鈴木先生及び生徒さんからは高い評価を頂き、大変光栄でした。特に高校3年生の受験生に受検準備に大事な時期を1日借りて行った企画でしたその評価が心配であったんどえすが、その心配を稀有にさせる結果が出たとの報告を受け、安心しました。
○当日の講座案内(下記よりダウンロード可能)
「Supreme of Logical Communicating Skills 1.0(ダウンロード可能)」
2.ロジコミの運用=授業:2009年~
論理コミュニケーション力を高校生向けに教えるロジコミBook、論理コミュニケーション力を定量的に証明するcollaboyouという道具は揃いました。2009年は、新たな開発を進めます。同時に、開発した2つの道具を様々に異なる環境下で実際に運用しながら、性能通りの働きをするのかを検証していきます。
現場を歩く中で、ロジコミBookが注力してきた「書く、発信する」だけではなく「読む、受信する」プロセスを改善したいと考える特に高校の先生が多いことを再認識しました。そこで、この開発を高校の先生方と積極的に協働しながら推進したいと考えています。
本件にご関心ある高校の先生は下記連絡先まで是非連絡を頂けると幸いです。
○連絡先
Email: ipa_faculty@sfc.keio.ac.jp
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